2019年10月31日(木)
【開催レポート/前半】これからの働き方を考える「新しい働き方会議 2019」が開催されました!
2019年10月31日(木)
2019年10月6日(日)、中部経済産業局主催で、NPO法人G-netが運営する「新しい働き方会議2019」が名城大学の社会連携ゾーンshakeにて開催されました。
昨年に続き第2回目となる今回、当日は100名の方にお越しいただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます!
今回のイベントの様子を参加した方々の声と共に、前半後半と分けてご報告させていただきます。
よろしければ最後までお付き合いください。
「新しい働き方会議」は、”採る・採られる”ではなく、”企業と一緒につくる多様な働き方”をコンセプトとしています。「企業が人材を選ぶ・人が企業に選ばれる」という関係でなく、”企業と働き手が一緒になって自分に合った働き方を選択する”という柔軟なカタチをもとに、会議というスタイルで新たな出会いと話し合いが生まれることを大切にした場です。
さて、新しい働き方と聞いて、皆さんは何をイメージされるでしょうか。
最近のニュースでは、経団連会長や大手企業経営者が”終身雇用は難しい”との発言がありました。通年採用の導入企業の増加や兼業・副業のトレンド化。キャリアへの考えは多様化し、女性の社会進出はもはや当たり前。時代とともに働き方も変化しています。
しかし、見聞きすることは増えても、実際の現場ではどうなのか…そんな声も少なくありません。そこで、今回のイベントには働き方の最前線を開拓する地域の企業14社に集まっていただきました。
*以下が出展した地域企業14社です。(※リンク先のプロジェクトは現在募集を終了しています)
どのようなプロジェクトで、どんな関わり方があるのか、ぜひご覧いただければと思います!
・ 船橋株式会社
・ 高山印刷株式会社
・ 株式会社東栄超硬
・ 飛騨五木株式会社
・ 株式会社鷲見製材
登壇していただいたのは現在リクルートワークス研究所で働き方について研究しながら、一般社団法人スクール・トゥ・ワークで代表理事を務める古屋星斗さん。自ら”新しい働き方”を実践されていて、今後のキャリアについても話してくださいました。
「個人の働き方が一つの会社に止まるのは過去の話。これからは複数の企業を横断しながら自分の得意領域を活かしていく働き方が主流になっていく」と古屋さん。
なぜこうした動きがあるのかというと、皆さんも感じている「人手不足」です。働き手が減っていく時代は今がピークではありません。今後さらに加速していく減少傾向が企業に、特に地方へ大きな影響を与えていくでしょう。
これからの時代を生き抜くには、しなやかな働き方が求められます。
「例えるならマラソンではなく短距離走。自分の得意を磨き上げ、短いスパンでプロジェクトを走り抜けるような短距離走×複数の企業(またはプロジェクト)という働き方に変わっていくのでは?」と会場に投げかけられていました。
今後重要になってくるのがコミットする場を段階的に変えていく「コミットメントシフト」という働き方。従来の転職のような、0か1かの働き方ではなく、ゆるやかなグラデーションのようにシフトする働き方を指します。大きなリスクを取る必要はありません。まずは人から話を聞いてみたり、本を読んでみたりすることからでも始められます。
続いて複業・兼業を多面的に考える、トークセッション”複業解体新書Vol.2”へ。
講演していただいた古屋さん、兼業者の受け入れに取り組んでいる船橋株式会社の舟橋社長、そして現在G-netで兼業を実践している錦見の3名をゲストに、パネルディスカッション形式で、ざっくばらんにお話しいただきました。
愛知県名古屋市にある創業90年を超えるカッパ屋の船橋(株)。数年前から3ヶ月の期間限定で、外部の社会人を課題解決チームとして受け入れ、兼業者とのプロジェクト運営に挑戦されてきました。大胆な社長の考えと現状を維持したい社員の声がぶつかり、時には軋轢が起きることもあるとそうです。しかし、これまでやりたくても手が出せなかったプロジェクトが稼働し始めていると笑顔で語ってくださいました。
個人塾を経営しながら、G-netで週3日働いている錦見さんには、兼業する側の思いをお話いただきました。兼業のきっかけは、G-netへのビジョンに共感したこと。また、塾で出会う親さんや子どもたちと関わる中では出会わない同年代の人たちと仕事をしてみたい、普段使っていない部分の頭を使って仕事したいという想いもあって参画したそう。それぞれの仕事へのコミット量や時間配分には苦戦しながらも、自分にとって働きやすい環境を探りながら、それも楽しんで試行錯誤していると言います。
トークセッションの中では、「異なる現場で働いていると、例えばPDCAという言葉が伝わらない」「双方に言えるが、コミット量にムラがあることも」「仕事のバランスを調整することは1人では難しい」などの受入側、参画側それぞれの大変さを赤裸々に語っていただきました。
しかし、その中でも、多様な働き方を受け入れることの意味や面白さを感じられていること、1箇所にとどまらない働き方や仕事の幅を広げることの醍醐味を感じられていることがそれぞれの話の中から垣間見ることができました。
スキルや経験でなく、好きという気持ちや自分の力を活かしたいという想いから仕事をすること。自分の専門性を決めつけるより、さらに伸ばし、広げていく。多様な働き方の根底にある考え方が広がっていくと良いのではないでしょうか。
開催レポート/後半へ続く>>
【ライター紹介】
【プロフィール】
和田 晶雄(@wd_gifu)
岐阜県出身の大学生。1998年生まれ。
地域やキャリアについて考えることが好きです。
(感想) 基調講演やパネルディスカッションを聞いて、今まで関わったことのない領域への挑戦や試みができる新鮮な機会だと思いました。地方には伝統を受け継いできた企業や、新規事業としてチャレンジを進める企業など、知られていないけどすごい!という会社がたくさんあります。そうした歴史を重ねた企業を次の時代へつないでいける仕事ができるのは、今の時代だからかもしれません。
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