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ふるさと兼業地域連携パートナーに聞いてみた!#2(宮城県仙台エリア編) | ふるさと兼業

ふるさと兼業地域連携パートナーに聞いてみた!#2(宮城県仙台エリア編)

ふるさと兼業地域連携パートナーに聞いてみた!#2(宮城県仙台エリア編)

こんにちは!G-netふるさと兼業首都圏プロモーションチームの赤嶺です。

 

ふるさと兼業の各地域のパートナーにお話をうかがう、第二弾!今回は、仙台エリアの地域パートナー、ワカツクの渡辺一馬さんにお話を伺いました!

第一回目はこちらから(石川県能登半島エリアの岡本さん)。

めちゃめちゃ素敵な方で、地域に新しい風を吹き込んでいる人のお話はとても刺激を受けることばかりでした!是非お読みください!

 

・地域団体:一般社団法人ワカツク 
・エリア:宮城県仙台
・コーディネーター:渡辺 一馬さん

 

ーーー渡辺さん、こんにちは!まずは簡単にこの記事を読んでくださる方へ、会社のことやご自身のことを教えてください!

 

渡辺さん:私たちは、宮城県仙台市で企業・団体の課題を解決するため、現場と若者とをつなぐコーディネート事業を運営しています。実践型インターンシッププログラムの運営を中核として、中小企業の採用支援やまちづくり事業なども行っています。

 

企業の経営課題を一緒に解決する道筋を考えて行って、その中で学生向けインターンシップ・社会人向けのプロジェクトをつくってきました。「ふるさと兼業」に参画する前から、事業をプロジェクト化し、実質的には似たようなことをしていました。

 

また、東北の他のコーディネーターと連携して、都市部の学生を被災沿岸部の中小企業へ送るインターンシップなどもしています。

ワカツクのコーディネーターと、学生の面談風景。

 

———「被災」というキーワードが出ましたが、東北3.11をきっかけに変わったことはありますか?

 

渡辺さん:そうですね、これからの未来を担う若者を成長させていくことにシフトしていきました。阪神淡路大震災を経験した当時の若者が、東北に来て支援の中核を担ってくれたということがあり、次の大災害が起きた時に恩返しができる人たちが生まれるといいなと思って。そういったことが起きた時に、考えて主体的に動いたという経験を持って欲しいということで、震災後数年はよりソーシャルな方向になりました。

ワカツクの事業の一つ、若者の表彰制度「仙台若者アワード」。

■地域について

 

———渡辺さんはずっと宮城県で生まれ育ったということですが、宮城県のいいところを教えてください!

 

渡辺さん:私は、宮城県の田舎で育ち、大学で仙台に出てきました。仙台市は生産地が目の前にあり、地下鉄を降りた目の前が水田だったりします。食べ物に恵まれた土地で、本当に食べ物が美味しいですね。これは「ササ(ニシキ)かな?」とお米を品種で食べるんです。そんな人いないですよね?(笑)

 

———そんな人は伺ったことないです(笑)それだけ美味しいものに囲まれているんですね。逆に地域の課題はありますか?

 

渡辺さん:先日、東北で有名な会社が民事再生してしまいました。その会社の商品の類似品が日本中で多く出てきて、その中の競争で勝てなくなってしまったんです。宮城で生まれ育ったものとしては驚きましたね。

 

地域だと、同業種の競合他社が少ないので付加価値を磨かなくても事業ができてしまいがち。でも、ネットでつながることが可能になって、 付加価値をつくらないと生き残っていけないんです。そういった付加価値をつくる仕事がまだまだ少ないですね。

 

■ふるさと兼業について

 

ーーーなぜ、ふるさと兼業の連携パートナーになろうと思われたのですか?

 

渡辺さん:東京の会社で働いていた友人が、宮城のお菓子屋さんで「戦略財務」をするということを聞きました。決算や経理ではなく「戦略財務」といった付加価値の生まれる仕事ができて良い事例だなと思いました。そのような、都市部でのスキルを活かせる場所をたくさんつくっていきたいと思うなかで、そういう付加価値をつける事業を増やしていきたいと考えたからです。

 

ふるさと兼業では、付加価値をつける企画力・営業力を東北にもっと活かしてほしいと思っています!企業がノウハウを教わることや、ノウハウを一緒につくることをもっとやっていきたいと思っています。

 

———これからふるさと兼業で募集したいプロジェクトはありますか?

 

渡辺さん:震災から8年経ちました。付加価値の話にもつながるんですが、地域の企業やNPOがこんな面白いことをやっているんだと発信していきたいと思っています!その第一弾として、「成熟した市民活動に新たな風を吹き込む!PR戦略の立案パートナー募集 ※5月11日募集終了」プロジェクトを始めました。

 

「せんだい・みやぎNPOセンター」の今後のPR戦略を一緒に考えるディスカッションパートナー、専門性を活かして効果的な情報発信をしていきたいと考えています。

「せんだい・みやぎNPOセンター」ふるさと兼業プロジェクト。

 

———仙台に新しい形の仕事が生まれますね!渡辺さんが、コーディネーターとして心掛けていることはありますか?

 

渡辺さん:企業側に対しては、企業の社長が叶えたいと思っている夢を叶えることです!ぼくらは調整役ではなくコーディネーターなので、社長を励ましたり、「やりましょう」と鼓舞している。1+1を2以上にしていく。足し算を掛け算にしていく。そんなことを心掛けています。

 

先日とある企業に、「うちって何屋ですかね?」ってきいたら、「問いを投げてくれる会社だ」と言われたこともあります(笑)。例えば、「働き方改革してどうしたいんですかね?」と聞くことがあります。つまり、答えを出すとかアドバイスをしているわけではないんです。相手に答えを出して貰うよりは、一緒に考えて未来をつくっていくという感じかなぁ。

 

お互いが問いを投げかけ合う関係性がふるさと兼業でもできたらいいなと考えています。

社長:「これどう思う?」

兼業者:「社長はこれをやって、どうなりたいんですか?」

みたいな。

雇用関係では絶対聞けないですよね、そんなこと(笑)。経営課題を一緒に解決していくことができる、兼業を通して得られる経験は大きいと思うんです。

 

———最後に一言お願いします!

 

渡辺さん:価値観を共有している我々のような地域パートナーがいるのはふるさと兼業の強みなのかも。

 

価値観を共有しながら、「その場所でのやり方、過度に標準化しないあり方」で各地、独自に地域パートナーがいることが重要だと思います。地域の会社を応援して、若者たちが活躍できる地域をつくろうとしている我々が、ホールディングをつくって標準化しようとしていない。わざわざ別々にしているということに意味があると思っています。

 

———こういった思いのある取り組みが地域を変えていく!と改めて感じさせられました。渡辺さんありがとうございました!これからも、仙台に新しい風を吹き込んでください!

 

《お話を伺った方》

・渡辺一馬さん

1997年、新設の宮城大学へ第一期生として入学。在学中に学生ベンチャーサークル・デュナミスへ参画。2001年、卒業と同時にデュナミスを会社法人化し、代表に就任。「世界を変える人材を数多く生み出す仕組みを創る」ことを目的として、インターンシップ事業を開始。震災後、一般社団法人ワカツクを立ち上げ、ボランティアやインターンのコーディネート事業を展開。これまで培った人材育成の手法をより洗練させ、若者たちの「問題解決」への挑戦を支援、「若者が成長できる東北」を目指している。

・一般社団法人ワカツク

宮城県仙台市で企業・団体の課題を解決する現場と若者とをつなぐ、コーディネート事業を運営。実践型インターンシッププログラムの運営を中核として、中小企業の採用支援やまちづくり事業なども行っている。

 

 

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