【イベント開催レポ】「カケタス~地域×リモート×実践型プロジェクト展~」を開催しました! 学生兼業レポvol.4
2020年06月08日(月)
こんにちは。NPO法人G-netインタ-ン生の須藤楽斗です。
2020年5月31日(日)に、「カケタス~地域×リモート×実践型プロジェクト展~」をオンラインで開催しました。オンラインにも関わらず約130名の申し込みをいただきました。沢山の方にお越しいただきありがとうございました。
カケタスとは
年齢・場所・肩書に関係無く挑戦できるプロジェクトと出会えるイベントです。
プロジェクトを考案しているローカルの最先端の経営者から熱意を引き出し、自分の思いを伝え、プロジェクトを一緒に作って行く場です。
地元に根付き、自地域に暮らす人、働く人、生きる人のために、地元ならではの手法や技法を使った産業を興すローカル企業たち。そして、そこに飛び込む若者との化学反応を引き起こし、0を1に、1を何倍にもしていきます。
そして今回のカケタスでは、大きな特徴が2つあります。一つは冒頭にも書いたように、オンラインでの開催という点。もう一つはインタ-ンという関わり方に加えて学生兼業という関わり方ができるようになったことです。
地域には、目の前の課題に向き合って新規事業を作る中小企業がたくさんあります。経営者が実現したいものをプロジェクトにし、それに対して研修的に関わる「実践型インターンシップ」、業務として成果にコミットする「学生兼業」という関わり方を作りました。
3年前に立ち上げた「ふるさと兼業」ではプロジェクトや経営者の思い、地域への愛着をもとに、隙間時間で関わるプロジェクト型の働き方のモデルを全国の社会人と作ってきました。
フルタイム以外でも、共感から始まるプロジェクト型の働き方が出来る中で、この形を学生にも応用できないかと考え、学生の多様な働き方・企業との関わり方を作りました。
そんなプロジェクトと出会う場所・プロジェクトへの思いを聞く場所が今回のカケタスでした。
学生兼業という働き方について詳しくご覧になりたい方はぜひ下記の動画をご覧ください。1部と2部の構成で、1部が「学生兼業という働き方セミナー」のセミナー動画となっています。
*youtubeに掲載【学生と仕事の掛け算vol.4「学生兼業という働き方セミナー」】
全国からの参加!満員御礼!!
オンラインでの開催ということで場所にとらわれず、日本各地から、更には海外の大学に通う大学生にも参加して頂きました。
*申し込みは23都道府県から
場所を問わずにローカルに関われることに対して、参加者の方からもたくさんの声を頂きました。
「1年生のときに東京でインターンシップをした経験があります。しかし、それは数日のみで、ワークショップや工場見学というプログラムでした。なので、より実践的な現場の仕事に関わることで、その人たちの凄さや仕事を経験し、全力で打ち込む経験をしたいと思っています。」
「実践的なインターンシップができる機会を探しています。国際色の強い学部での学びや長期海外留学を通して、グローバルに強い興味を持つとともに、ローカルの大切さも知りました。また、地方出身なので、地域貢献や町おこしにも興味があります。」
ローカルでの実践に意欲的な大学生が沢山集まるイベントになっていました。またイベント自体がオンライン開催ということもあり、距離的なハードルが低く、熱量のある方が前向きに参加できる場所となりました。
カケタス当日の様子
~オープニング~
今回のイベントはweb会議用ツールのzoomを活用しました。開場時間になると続々とパソコンのモニターに映る参加者の顔が増えていきます。参加者が集まったところで、本イベントの趣旨や事務局であるNPO法人G-netの取り組みについてご紹介しました。
参加者からの質問や感想はzoomのチャット機能を使い、司会が一つづつ丁寧に拾っていきます。直接的に肌感でイベントの盛り上がりを感じることはできませんが、このチャット機能を使った参加者とのやり取りがオンラインイベントの醍醐味とも言えます。
*当日スタッフはソーシャルディスタンスで運営を行いました
~ローカル企業による120秒ピッチプレゼン~
続いて、募集団体による120秒ピッチプレゼンです。
画像の共有でプレゼンをする企業や、プロジェクトの特徴を示すために英語でプレゼンする企業もいます。各社趣向を凝らしたプレゼンが揃いました。
「良いものを育て、売れる農家コミュニティを築く!プロモーション・営業プロジェクト」
「コロナ禍のハーブ農家を救え!新商品バスソルトの販売戦略立案プロジェクト」
「電気代0円の街を目指し、日本初のビジネスを作り上げるメンバーを求ム」
~募集プロジェクトの特徴2つ~
1.専属コーディネーターによるプロジェクト設計と伴走
カケタスで募集しているプロジェクトはどれも事務局の私たち専属コーディネーターが、各企業と伴走しながら一緒に設計しているものです。
2.外注先・お客さま、ではなく共に走る「パートナー」を募集
大事なことは、企業の外部の人材に仕事を任せてやってもらうというスタンスでもなく、学生を「お客様」として扱うようなプログラムにならないようにすることです。
一緒にプロジェクトを進めていくのはお客様でもなければ、ただの労働力でもありません。一緒に地域や企業の課題を解決して前へ進んでいくパートナーです。私たちは、夢の実現に向けて本気で取り組む経営者と一緒に、本気で事業を進めたい人を求めています。
そのことを大事にしながら作られたプロジェクトについて、ローカル中小企業の経営者や企業の担当者の方が自ずから、熱い思いをもって発表しました。
~ブース交流会~
120秒ピッチプレゼンを終えて、参加者は自分の興味をもったプロジェクトの企業のブースに分かれて、経営者や企業の担当者との交流会を行います。ここでは、web会議用アプリzoomのブレイクアウトセッション機能を活用しました。
交流会では、「採る・採られる」という関係性ではなく、一緒にプロジェクトを進めていくパートナーとの交流を深めるというスタンスで行われました。
地域にある多様な課題を知り、当事者として動いている経営者の話はとても魅力的で、遠方から参加できる機会に出会えて良かったという観点での感想も頂きました。
ライター後記
今回、オンラインでカケタスを開催してみて分かったことがあります。それは、オンラインでも100人規模のマッチングイベントを参加者・募集企業ともに熱量を伝えられる場を作れるということです。
そして、地域活性化を考えていくとき、より重要なことは「どこでやるか」よりも「誰と何をやるか」ということです。
今回のカケタスで募集している新しい企業と関わり方「学生兼業」では、今までのインターンよりも実践的に関わることができます。
同じくG-netで展開している「ふるさと兼業」では、自分の隙間時間を使って、ローカルの中小企業に関わりたい社会人のマッチングを行ってます。その枠組みの中に学生も入っていこうということも踏まえた「学生兼業」です。
学生でもより実践的に兼業的に関わりたいという人もいれば、社会人でもっと勉強したいという思いの人に向けた社会人インターンもあります。社会人と学生関係なくグラデーションのように関りしろが多様な社会を作っていきたい。そんな思いの込められたカケタスだったと感じています。
私たちの周りには魅力的で個性的なローカルの中小企業がたくさんあります。その魅力や個性をひとつひとつ丁寧に発信してくことが、私たちの地域が前へ進むために重要だと確信しています。
須藤楽斗(@gaku10sudo)
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