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【体験記】ふるさと兼業探究ゼミ~ローカル企業の革新現場に潜入せよ!~にモニター参加して | ふるさと兼業

【体験記】ふるさと兼業探究ゼミ~ローカル企業の革新現場に潜入せよ!~にモニター参加して

【体験記】ふるさと兼業探究ゼミ~ローカル企業の革新現場に潜入せよ!~にモニター参加して

2024年2月から、ふるさと兼業探究ゼミ~ローカル企業の革新現場に潜入せよ!~にモニター参加として参加した阿部優人くん(山形大:当時3年生)は約2ヶ月間、週1回、企業のオンライン打ち合わせに同席し、加えて全4回の学生同士との研修に参加しました。

本企画では、地域企業の経営者と外部人材が取り組むふるさと兼業のプロジェクトの打ち合わせに学生が同席します。

ふるさと兼業の場は自立したキャリアを歩む社会人たちが夢中になってプロジェクトを推進する場であり、その場に参加して見たことや、そこでの気づきを題材に、地域企業の経営者の視点を得ることや地域課題や挑戦を知ることができます。

この企画に参加した阿部くんにどんな学びや成長があったのか話を伺いました。

※この記事は2024年5月時点ものです(取材・執筆:NPO法人G-net 馬場真樹)

「経営者が地域に対してどんな思いをもってやっているか知りたい」

馬場:まず、阿部くんの人となりから伺いたいのですが、普段の阿部くんはどんなことをしている人ですか?

阿部:学業で言うと、山形大学の建築学科の所属です。建築の勉強をしていて、日々、設計などの課題に追われています(笑)学業以外に力を入れているものもあって、それが校外での活動です。

馬場:具体的にはどんなことですか?

阿部:米沢市の地域活動です。(山形大学、米沢短期大学、米沢栄養大学の3大学合同サークルの)「アクセルリンク米沢」に所属していて、米沢市の四季の祭り、夏秋冬の祭りのイベント運営をしています。

馬場:元々、米沢市の出身でしたか?

阿部:元々は宮城県の出身です。

馬場:そこからなぜ米沢市の地域活動をするようになったんでしょうか?

阿部:そうですね。米沢に来たのは、山形大の工学部が米沢市にあったから米沢に来たという感じです。

山形大は1年生が山形市のキャンパスだったので、その時は実家から通っていて、学外の活動は全くやっていませんでした。2年生以降は米沢市のキャンパスになり、米沢市で1人暮らしをし始めました。コロナも収まってきたので、当時は何かやってみたいという意欲が高っていました。3つのサークルに入り、地域で活動する楽しさに気付いたという感じです。

馬場:なるほど。そこから今回、モニターでこの企画に参加した経緯は?

阿部:地域活動する上で、ただやっているだけではなくスキルが必要になってきたと感じました。3年生では自分のスキルアップがしたかったです。

米沢市で会社を起こしている人たちと関わる中で、その方々が地域との関わりが少ないと仰っていました。そのため、経営者が地域に対してどんな思いをもってやっているか知りたいと感じました。

▽アクセルリンク米沢での活動写真

「兼業者の方を参考に自分の意見をデータで示してみた」

馬場:約2か月間、参加出来ない日もあったかと思いますが参加してみてどうでしたか?

阿部:企画の参加理由であった「プロジェクト全体をどう進めていくか」を知れたと感じています。ファシリ的な動きから積極的にプロジェクトを進めていく人の動きなど、様々な視点から知ることができました。

馬場:なるほど。阿部くんはこの企画で得たことをすぐに自分の実践の場で活かしていましたね。

阿部:自分の意見をデータで示したりなど、兼業者のうっじーさんがやっていたことを参考に、自分が学外の活動のミーティングの中で自分の意見をデータで示してみることを実際に使いました。

馬場:その実践力はすごく良いね。同席したチームの印象はどうでしたか?

阿部会議が始まる前のアイスブレイクとして「最近どんな感じでした?」といった会話などが多かったためか、お互いの得意としてることを理解しているチームだなと思いました。企業さんがHihumi 1,2,3(※1)で良かった。雰囲気とヒトが良かったと感じています。

馬場:企業の打ち合わせに同席する点はどうでしたか?

阿部:「今日の学び」(※2)の部分を振り返ると、今回のHihumi 1,2,3の奥三河の旅行ツアーを作ることについての気づきでなく、これから長く使えるスキルや考えを中心にふるさと兼業でのプロジェクトを見ていたなと思います。

馬場:それで言うと、阿部くん含め、モニターで参加した3名の学生は毎回長文で「今日の学び」を書いてくれていましたね。

阿部:そうですね。毎週のふるさと兼業の打ち合わせに参加した後、「今日の学び」のフィードバックを馬場さんから毎度いただくことができ、さらなる気づきに繋がることができるので、成長にも繋がることができたと感じます。

馬場:ありがとうございます(笑)研修で他の学生と触れ合ったりもしたけど、研修全体はどうでしたか?
阿部:研修以外に学生間だけで交流することや何かを行うことはなかったですが、共通のふるさと兼業の場に同席することで、各学生が持つ知識や経験からくる独自の視点を知ることができ、お互いに刺激し合える関係だったなと思います。

▽受け入れ企業のHihumi 1,2,3

※1 阿部くんが参加したふるさと兼業のプロジェクトの受入れ企業

※2 学生には打ち合わせに同席する度に、振り返りとしてLINEグループの中で参加しての学びを簡単に書いて貰いました。

今は不完全燃焼感があります。

馬場:参加動機として他にもあった、地域のリアルな課題を知ることはどうでしたか?

阿部:地域企業がどんな地域課題を持っているのかの視点をもって見ていくことがしきれなかったと感じています。

馬場:なるほど。今回、モニターとして参加する上で大変だったことはありますか?

阿部:スケジュール調整が難しかったです。他でやっている予定と、この企画のミ―ティングが重なってしまうことが多く、1から10まで全部に参加できたわけではないです。

なので、今は不完全燃焼感があります。3月は忙しく時間の捻出が中々できなかったです。

馬場:参加できなかったミーティングがあったときに自分はこうしていた、ということがあれば教えてください。

阿部:個人的な準備として前回の議事録を見て、今回どんなことを話し合うか理解する時間を設けていました。

馬場:阿部くんはこちらから指示せずとも積極的に学ぶ姿勢だったなと感じています。

普段から忙しいと思うけど、この企画に参加する際の1日のスケジュールはどんな感じでしたか?

阿部:同席していた日のスケジュールはこんな感じです。(下図)

 

【阿部くんの参加スケジュール】

阿部:Hihumi1,2,3の打ち合わせは毎週火曜日の20時~21時でやっていました。その10分~15分前に前回の打ち合わせの議事録を読んで、前回の振り返りと今日話す内容の理解をしていました。特に睡眠時間を削ってみたいな関わりはしていなかったです。

馬場:最後に阿部くんが参加した側として、こんな人に今後参加してほしい、こんな人に合うのではないかはありますか?

阿部:分野に興味がある人は参加してみてほしいです。一緒にHihumi1,2,3の打ち合わせに参加していた朋花さんが参加している様子を見て、自分の興味のある分野で企業が実際にやっている様子を見て、沢山の気付きが得られている様子でした。

馬場:阿部くんは今回参加したプロジェクトのような旅行業に関心はなかったと思うけど、自分を考慮するとどうでしょうか?

阿部:世の中で実際に使えるスキル、プロジェクトの思考の仕方を身に付けたい人にはおススメかと思います。知らない話(業界、特定地域ならではの話)が沢山出てくるので、整理整頓しながら聞けるとよいです。それを毛嫌いしない人が合うなと思います。

馬場:なるほど。ありがとうございます。また阿部くんとは今後も関わることがあるかと思うので、またよろしくお願いします。今日はお時間いただきありがとうございました。

阿部:ありがとうございます。