遠くても、”買いに行きたくなる”炭焼き製品の開発。 三州足助屋敷の来場者アップ計画。
- 5年前
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募集は終了しました
プロジェクトについて
※本プロジェクトは、「新しい働き方会議2019 特集」プロジェクトとなります。
※10/6(日)に開催する「新しい働き方会議2019」後、選考がスタートします。
(選考スケジュールの詳細については、下部の「活動条件」欄に記載しています。ご確認ください。)
※応募多数の場合、第1選考が書類選考になることもあります。ご了承ください。
名古屋市から車で、1時間半ほどかかる中山間地域、愛知県豊田市足助町にある「三州足助屋敷」は、昭和55年に開館した施設で、生きた民俗資料館です。
三州足助屋敷では、明治から昭和初期にかけてこの地域の暮らしの中で培われた手仕事を次世代に継承していくため、炭焼き、木皿(木地屋)、篭屋、鍛冶屋、わら細工、機織り・・・、といった当時の生活に必要であった民芸品を職人の手で製作し、実演しています。一般の方でもろくろを回して木皿を挽いたり、布を染めててぬぐいを作ったりできる体験型施設です。
◎炭製品の魅力を通して、ものづくりに興味を持ってもらう
今回、プロジェクトを立ち上げました、私、大堀は三州足助屋敷で「炭焼き」を行う職人です。炭焼きの伝統的な技法を継承する中で、どうしたらもっと多くの人にものづくりの現場に興味を持ってもらい、三州足助屋敷に足を運んでもらえるかを考えるようになりました。炭は今の暮らしの中では「燃料」として使われているのが一般的です。料理やアウトドアで登場するだけでなく、普段からみなさんに使ってもらえる炭の新しい用途を創出し、炭をもっと身近なものにしていきたいと考えています。
◎プロジェクトの目標 ”見ても楽しめる炭製品”を作る
これらはすべて三州足助屋敷の職人によってつくられたものです。炭焼き製品はというと中央にある「木酢液」が紹介されています。(木酢液は、炭焼きの際に生じる液体で、昔から土壌改良や害虫対策など農業シーンで使われてきました。)もちろん他にも炭製品は作っているのですが、燃料用の炭がほとんどで「炭の機能性を活かしながら、炭そのものを楽しめる製品」がまだありません。
◎炭の可能性
炭は多孔性(無数の細かい穴が開いている)という特徴があり、水分やにおいを吸着しやすいといった特性から和テイストを感じられる消臭兼癒しのインテリアとして旅館などでも見ることができます。
ですが一般の家庭に飾り炭が置かれていることはあまり多くありません。
これは
1.飾り炭の商品があまり多くない。
2.洋装化が進んだ住居では和テイストの飾り炭があまりマッチしない。
といった理由があります。
また細い材料や脆い材料では炭化の工程中、温度に耐え切れなくて崩れてしまい、繊細なディテールのものは工業用製品としては不向きだったという技術的な背景があります。
上の写真は伝統技法を用いて製作した飾り炭です。伝統技法のため時間と手間はかかりますが、工業化に不向きなものも炭に出来るため、デザインの多様性は無限にあります。
◎現在の課題、困りごと
①炭焼き職人自身に、素材や外観を活かした”見ても楽しめる”飾り炭のアイディアが乏しい。
②どんな人に届けるのか、商品開発のリサーチやマーケティングの知識がない。
③作った商品やその商品を通した炭の魅力をプロモーションする人がいない。
①②の素材や外観のアイディアは多種多様な飾り炭を製作するのに外部の方の協力が欲しい優先課題となっています。また、商品化が上手く進んだ場合、将来的には販売もしていきたいので、③に力を貸してくださる方も募集します。
プロジェクトが目指すこと
伝統技法を扱う職人は時代と共に少なくなり、後継者問題は他業種と比べはるかに深刻です。
このままではかつて当たり前にあった暮らしの技は、経験としての継承ではなく本やネット等の知識としての継承となってしまいます。
三州足助屋敷を運営する三州足助公社は明治から昭和初期の里山の暮らしを再現し、生活に使われてきた民芸を製作する職人集団です。従来は炭素材として難しいと言われてきた素材を、伝統技法をより高めることで多種多様な住居用飾り炭にし、炭の新しい用途を創出し、炭製品の魅力を通して、ものづくりに興味を持ってもらえたらと思います。
そしてここでしか手に入らない製品とここでしかできない体験を求め、三州足助屋敷に足を運んでくれる方を増やしたいと思っています。実際に製品に触れてもらい、その技法を体験してもらってこそ「生きた民俗資料」として炭焼きの伝統技法を残すことができると思っています。
そうすることで私たちが目指す「足助の伝統的な里山の暮らしと人々の生業を守り、次世代に引き継ぐ」ことができると思っています。
プロジェクトパートナー
(株)三州足助公社 炭焼き職人 大堀
簡単に自己紹介を。
2年前に7年務めた東京でのアパレル向け試験業務の仕事を辞め、テレビ等でよく見かける田舎の暮らしに憧れ、もみじで有名な愛知県豊田市の香嵐渓地域に移住。
当時妻と娘2人、お腹の子も含め、移住生活に不安を感じているのは私だけでした(笑)
現職の炭焼き業は香嵐渓と呼ばれるもみじの一大観光地のど真ん中、三州足助屋敷という施設内で行っています。
三州足助屋敷は明治から昭和初期の暮らしの再現をテーマにする観光施設で、他にも木地屋(木皿)、篭屋、鍛冶屋、わら細工、機織り・・・、といった生活に必要な民芸品を作る職人がおり、一般の方でもろくろを回して木皿を挽いたり、布を染めててぬぐいを作ったりできる体験型施設です。
その中の一つとして当時の生活燃料である炭を生産・実演する炭焼き職人を務めています。
今回の取り組みが炭焼きの可能性を広げ、多くの人に伝統技法の魅力を知ってもらうきっかけになればと思っています!
募集要項
- 仕事内容
- 炭の機能性を活かした、”見ても楽しい”炭製品のデザイン(外観・素材)を企画・立案してもらうお仕事です。
〇プロジェクトメンバーの業務:炭の新商品企画
〇炭焼き職人の業務:伝統工法を元にした新技術の確立と体得
企画・立案の参考のため弊社へ現地訪問研修1回あり。
1)現地訪問研修
・三州足助屋敷館内を見学し、弊社事業の理解を深めてもらいます。
・簡単な炭焼き業研修を行い、商品の製作工程の理解を深めてもらいます。
・すでに製作した飾り炭を視察してもらい、今後のデザインに向けて意見を出し合うブレスト会議を行います。
2)市場調査・デザイン企画
・隙間時間を利用して炭にする材料の外観や素材(竹・紙・木・自然物・・・等)のアイディアを練ってもらいます。
出来たアイディアはFAXやメール等で出してもらいます。
3)企画の実現化
・月2回、テレビ会議で企画内容を話し合い、製作の可否とスケジュールといった具体的な実現プロセスを決定します。 - 期待する成果
- 第一に、炭の機能性を活かしながら、”見ても楽しめる”炭製品のアイディアを得ること。
第二に、アイディアを商品化すること。
第三に、この活動を通してメンバーに炭製品はちょっとおもしろいかも、と思ってもらうこと。 - 得られる経験
- ・炭作りの基礎知識が学べます。
・メンバーの中に希望者が入れば、実際に炭作り作業も経験できます。
・一般消費者向けの炭を使った雑貨・小物はあまり売られておらず、新規商品開発の経験が積めます。
・冬の里山(田舎)の雰囲気を味わえます。 - 対象となる人
- ・月2回(第2、第4週の日曜日)の会議(WEBも可)に参加できる方。
・住居用の雑貨、小物、インテリアに興味がある人。※歓迎
・手仕事に興味がある人。※歓迎 - 活動条件
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「新しい働き方会議2019 特集」プロジェクト 選考スケジュールについて
・このプロジェクトは、2019年10月6日(日)に開催される「新しい働き方会議」のプロジェクトになります。
そのため、選考スケジュールが下記のようになりますのでご確認ください。
エントリー〆切日:10月9日(水)予定
エントリー頂いた方への選考方法についてのご連絡:10月11日(金)以降
・応募状況により、選考方法が変わります。そのため本エントリー時は、「オンライン面談が可能な日・時間帯」欄の記載は不要です。
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・活動期間は2020年2月から3ヵ月程度です。
・月2回の会議以外は隙間時間でデザイン企画を進めて頂きます。 - 給与/待遇
- 月1万円程度。
交通費が発生する場合は別途支給。 - 各種手当て、福利厚生
- ・炭焼き作業の保険は自社保険を適用。
・研修時は、水車で精米をし、炊飯を竈(かまど)で行った賄いの提供あり。(一食390円) - 活動場所
- 企画立案・会議はテレビ会議を利用。(在宅)
炭焼き業は、愛知県豊田市の里山、もみじで有名な香嵐渓の内にある、三州足助屋敷にて実施。(愛知県豊田市足助町飯盛36)
春はカタクリの花、夏は青々とした若葉が美しい(実は、地元民には、この新緑の季節のもみじが一番人気があったりします。)。
秋にはライトアップされたも紅葉を見物に全国から人が押し寄せます。そして、冬になると、葉を落とし、ひっそりと佇む香嵐渓は、四季によって、いろんな顔を見せてくれます。
三州足助屋敷は、この香嵐渓の中にあります。職人によって葺かれた茅葺の屋根が美しい家屋です。 - 募集終了日
- 2019年10月9日(水)
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もしメールが届かない際は、迷惑メールフォルダをご確認くださいませ。
また、ドメイン指定受信を設定されている場合は「furusatokengyo.jp」を許可していただくようお願いいたします。
万が一2日以内に連絡がない場合は、お手数ですがふるさと兼業事務局([email protected])までお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。
- プロジェクト開始までの流れ
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募集は終了しました
担当地域パートナーからの推薦ポイント
- NPO法人G-net 錦見
- 大堀さんが「挑戦したい!」と声を上げて立ち上がったプロジェクトですが
その挑戦を会社の方々や地域の方々も後押ししてくれています。
そんな周囲の方々から応援されるお人柄です。
大堀さん自身は、足助地区出身ではなく、Iターンとなります。
地域に入り、そこでご自身の挑戦をする。
その挑戦はその土地の資源を守り、その土地の魅力を発信するもの。
このプロジェクトに参画することは
そういった生き方にも触れられる機会にもなると思います。
このプロジェクトのゴールは、炭の機能性を活かした新製品開発ですが
目指すことは、製品の魅力を通してものづくりに興味を持ってもらい、三州足助屋敷に来てくださる方を増やすことです。
職人が昔ながらの技術で作った製品に触れ、その工法を体験してみる。
そうしてはじめて、三州足助屋敷が目指す「知識や資料でなく”経験”として、里山の手仕事を残していく」ことができると、大堀さんは考えています。
無形文化の継承のため、手に取られる製品を生み出すプロジェクトです。
ご協力いただける方、是非、お待ちしています。
-
お問い合わせ先 : [email protected]
/058-263-2162
団体の紹介
(株)三州足助公社
市からの委託業務として明治から昭和初期の里山の暮らしを再現する体験型施設-三州足助屋敷-の管理運営をしています。
炭焼き業の他に木皿(木地屋)、篭屋、鍛冶屋、わら細工、機織り・・・、といった当時の生活に必要であった民芸品を職人の手で製作し、実演しています。
一般の方でもろくろを回して木皿を挽いたり、布を染めててぬぐいを作ったりできる体験型施設です。
写真は、夏の香嵐渓です!三州足助屋敷は、この香嵐渓の奥にあります。
団体情報
- 団体名
- (株)三州足助公社
- 代表者名
- 池田 覚
- 設立
- 平成16年
- 従業員数
- 150人(アルバイト、パート含む)
- 資本金
- 5000万円
- 事業内容
- 国定公園(香嵐渓)の管理運営
明治から昭和初期の山里の暮らしの実演-三州足助屋敷の管理運営
宿泊施設-豊田市百年草の管理運営
城跡公園-足助城の管理運営
豊田市総合野外センターでの給食事業
- 業種
- 観光業、民芸品の製作販売、宿泊業、サービス業
- WEB
- https://www.sansyuasuke.com/
- 住所
- 愛知県豊田市足助町飯森36番地
- アクセス
- (公共交通機関でお越しの場合)
◎名鉄三河線 豊田市駅下車、名鉄バス矢並線
豊田市駅発→香嵐渓一の谷口着 約1時間
(車でお越しの場合)
◎東海環状自動車道 豊田勘八IC下車、国道153号飯田方面へ13キロ(香嵐渓へ)
もしくは、
◎猿投グリーンロード力石IC下車、国道153号飯田方面へ9キロ(香嵐渓へ)
- お問い合わせ状況
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2024年11月05日
埼玉県の企業様よりお問い合わせをいただきました。2024年10月16日
滋賀県の企業様よりお問い合わせをいただきました。2024年10月01日
神奈川県の地方公共団体様よりお問い合わせをいただきました。2024年08月26日
長野県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年08月06日
東京都の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年06月21日
東京都の企業様より、事業連携のお問い合わせをいただきました。2024年06月25日
宮城県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年06月07日
石川県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年04月08日
三重県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年02月26日
宮城県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年03月18日
徳島県の団体様よりお問い合わせをいただきました。2024年03月28日
東京都の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年03月14日
福岡県の地方公共団体様より、お問い合わせをいただきました。2024年03月06日
熊本県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年03月04日
東京都の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年03月01日
北海道の地方公共団体様より、お問い合わせをいただきました。2024年02月28日
愛知県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年02月19日
三重県の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年02月07日
東京都の企業様より、お問い合わせをいただきました。2024年02月01日
東京都の企業様より、取材のお問い合わせをいただきました。