“海と山をつなぐシゴト”のこれからを描く ヨネヤマ製網の働き方再設計CXOプロジェクト PROFILE
- 掲載期間
- ~
愛知県
プロジェクト詳細
東海エリア | |
都道府県 | 愛知県 |
職人・ものづくり | |
DX,SDGs,ものづくり,伝統文化・技術,環境・エネルギー・バイオ,その他 | |
業務委託(副業兼業),プロボノ | |
■想いや背景 ヨネヤマ製網は、愛知県新城市にて、海苔網の洗濯やメンテナンスを主に⾏っています。⽶⼭宗市が昭和53年に起業し(当時は脱サラといってました)娘婿である多賀⽷由幸が平成26年に正式に引継ぎ、今に⾄ります。 海のない森林資源豊かな地域で、なぜ海苔網?と思われる⽅も多いかと思います。ヨネヤマ製網のある新城市富沢は、⾮常にのどかな⼟地で⽥んぼを渡る⾵が、実は海苔網の樹脂加⼯に⾮常に適しているのです。 メンテナンスを請け負う業者は全国で私たちも併せて2社しかなく、網の回収が難しい地域に関しては、海苔漁師のご家族が忙しい漁の合間をぬっておこなっています。私どもがメンテナンスを⾏うことでシーズンオフの時は、沿岸や沖合漁業に出ることができます。 まさに、海苔漁師さんの「困った」をかたちにした産業です。 海苔漁師さんから依頼があれば、三重や愛知の海にトラックで⾃ら網を取りに⾏き、遠く離れた新城の⼭中で、洗濯から修繕までを丁寧におこないます。以前は廃業も考えたことはありましたが、海苔漁師さんからの「続けてほしい」という熱⼼な声から、現在も網の修繕に特化した事業を続けています。 喜んでいただける海苔漁師の皆さんがいる限りは、この仕事を安定的に続けていきたいと考えています。 ■プロジェクト内容 現在、ヨネヤマ製網では、家族と数名の従業員とパートで仕事を進めており、ほとんどがシニア層でもあります。大事にしたい部分は残しつつ、まずは例えば下記のような課題に対して、作業改善・効率をあげるための体制づくりに取り組んでいきたいと考えています。 ・この数年、猛暑のため、家族は6~7時など朝早い涼しいうちに、樹脂加工(干す&たたむ)を行うことが増えてきました。 スタッフの勤務時間は変わらないため、どうしても家族だけで作業を進める時間が増え、負担が増えてしまう ・スタッフの体への負担が軽減できるような改善がしたい(立ちっぱなし、同じ姿勢など手仕事ならではの悩み) ・作業にかかる時間などの分析で、生産効率をあげるための施策を考えたい ・今ある環境を改善するためのDX化を進めたい 家族だからこそできていた柔軟さなどがある中で、今の「当たり前」が、これから先の5年・10年で持続可能かどうか。どう次に繋いでいく準備ができるのかを一緒に考えてくださる方を募集します。 |
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ヨネヤマ製網 社⻑ 多賀⽷ 由幸/多賀⽷ 幸恵 海苔漁師さんの困ったをかたちにする仕事だからこそ、いつも後の事(事業承継)をしっかり頼むぞ!!と、⾔われる今⽇この頃です。 ⼦供はいますが、残念ながら違う仕事をしています。 将来的に事業承継を考えるにあたり、ヨネヤマ製網の魅⼒って何だろう?と、最近考えることが多くなりました。 信⽤⾦庫さんや商⼯会にお願いする前に何か⾃分たちができることって? ところで、ヨネヤマ製網って新城にユーザー様って? 海苔網他になにかに利⽤できない? 海苔網の修理している姿、なんかカッコ良くね?この結び⽅って、テグス結び? いろんな思いが交錯しています。 |
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◆STEP1:業務理解と課題の深堀(1ヶ月目) ・現地訪問をおこない、業務内容や環境、経営者の想いを理解する ・現場での作業や流れを同行し、写真・動画・手順を記録 ・現状「何をしているか」だけでなく、「なぜそうするか(感覚・判断)」など、スタッフや経営者に現在の想いなどをヒアリング ・作業時間帯や人の動き、身体的な負担や、コスト感覚など、経営者が検討してほしいポイントを“見える化”する ◆STEP2:改善仮説の立案(1~2ヶ月目) ・可視化された作業フローに対して、「改善の種」になりそうなポイントを検討 例:立ち仕事の負担軽減/夏場の作業時短案/動画マニュアル化 など ・小さなDXの導入余地も検討 ◆STEP3:試験導入と改善(2~4ヶ月目) ・一部の改善策を現場で試してみる(例:簡易マニュアルを使って作業してみる) ・現場スタッフ・ご家族と「やってみた」結果を共有し、 【+αで一緒に進めたいこと】 ・現在、事業承継や事業継続に繋がるプロジェクトとして、海苔網の修繕や環境を活かした新事業のアイデア出しプロジェクトも並行して動いています。その意見交換の機会などにもぜひご参加ください! |
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・猛暑時の作業や体への負担を見直すための業務記録・工程可視化ツールが整う ・感覚や暗黙知で行っていた作業の一部が、言葉・写真・動画で共有可能なかたちにまとまる ・家族経営で自然体にやってきた仕事を、誰かに安心して引き継げる体制の一歩が見える ・「この仕事はどういう価値を生んでいるのか」を、あらためて自分たちの言葉で語れるようになる |
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・「感覚」や「自然のリズム」とともにある仕事を、丁寧に記録し、構造化していくリアルな経験 ・家族経営の職場に入り込み、ゼロから信頼関係を築くプロセスを体感 ・現場での作業観察から改善までを担う、お試しCXO的な役割を実践 ・小さな企業の中にある「職人技×生活知」の継承・しくみ化に触れる ・暑さ・高齢化・人手不足といった地域の共通課題に、現場からアプローチするリアリティを知る |
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・丁寧な観察とヒアリングを通じて、“感覚”を言語化・可視化する力がある方 ・自然や暮らしに寄り添う働き方、地域での小さな営みに敬意と関心をもって取り組める方 ・写真や動画での記録、図解やマニュアルづくりなどが好き・得意な方 ・家族経営、シニア層が多い中で、空気を読みながら調整・対話できる方 ・現場の課題や仕組みに対して、現在の想いや環境なども考慮しつつ、実行可能な改善アイデアを提案できる方 |
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・活動日数:週1日(8時間/週)程度 ・週1回1‐2時間のオンラインミーティング+隙間時間での作業 ・最低月1回の現場訪問 |
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■3か月~を想定 (プロジェクトの進捗によっては延長を検討) ■研修会と交通費の案内について *本プロジェクトは、研修会や現地フィールドワークにご参加頂くプログラムとなっております。 ①2025年10月15日(水)13:00-20:00 キックオフ研修会@愛知県新城市 ②2025年10月16日(木)10:00-16:00 フィールドワーク@各企業 ③2025年11月14日(金)18:00-20:00 中間交流会(オンライン) ④2026年1月15日(木)18:00-20:00 事後研修(オンライン) へのご参加をお願いしております。 |
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2~3万円(税込)/⽉ ※訪問時の交通費補助あり(上限あり) |
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月末予定 | |
・担当者:多賀⽷ 幸恵 ・その他、社長や、広報や新規事業担当の外部スタッフも関わる可能性があります |
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・決定次第、人材と日程調整し決定 | |
・企業とのオンライン面接時のフォロー ・エントリー~マッチング、プロジェクト実施中のフォローや、オンラインでの打ち合わせ同席 ・そのほか、プロジェクト時にまつわるサポート |
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オンラインの打合せなども中心に実施していきますが、現地訪問なども希望ありましたらぜひ調整させてください! 【本社】愛知県新城市富沢道の前123 |
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◆選考スケジュール: 【1】1次選考:書類(随時募集) 【2】2次選考:オンライン面談(書類選考通過後、随時実施) 【3】最終合否通知:面談後1週間以内 ◆書類選考の結果通知について エントリー後、随時書類選考させていただき、書類選考結果のご連絡をいたします。 1週間を経過しても返信がない場合は、大変恐縮ですがご連絡いただけますと幸いです。 応募多数の場合、通知までにお時間をいただく可能性がございます。(その際はご連絡いたします。) <書類選考について> ◎プロフィール情報の内容(ご経歴、スキル、経験など) ◎エントリーフォームの志望動機などの内容 上記2点で書類選考をさせていただきますので、十分にご記入いただきますようお願いいたします。 ※応募状況により、選考方法の順番や要する期間が変わります。 |
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■本プログラムについて 本プログラムは「令和7年度 中小企業支援事業補助金(地域の人事部支援 事業)」を活用して実施します。 地域企業の後継やCXOなど経営の根幹に携わることができる 3ヶ月間のプログラムを通じて、地域企業の事業承継の関心度を高め、今後のキャリアプランの一案として承継を考えていただくことや、承継候補者のネットワークを作って行くことを目的としています。 |
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2025-09-19 |
掲載企業・団体情報
ヨネヤマ製網 | |
多賀⽷ 由幸 | |
【森と海の結び手になる】 ヨネヤマ製網は愛知県新城市で主に海苔網の製網・修復を行う会社です。 漁師さんの網を新城市の穏やかな風と水を使いながら一つ一つ丁寧に製網をしています。 海と森を結ぶ手仕事を後世まで。 | |
https://yoneyamaseimou.studio.site/ | |
愛知県新城市富沢道の前123 |
担当地域パートナー
NPO法人G-net | |
担当コーディネーター名 | 棚瀬規子 |