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学生がリモートでローカル企業と関わる!リモートインターンを実際にやってみた方に聞いてみた!

学生がリモートでローカル企業と関わる!リモートインターンを実際にやってみた方に聞いてみた!

【経営者の想いを届ける、そして想いで繋がる】~老舗雨ガッパ会社船橋の挑戦~


 

こんにちは。ふるさと兼業事務局であるG-netインターン生の須藤です。このシリーズでは地域にある、魅力的だけどまだ発掘されていない中小企業の経営者の方たちをピックアップし紹介していきます。そしてのその中でもよりピックアップしていきたいことは、経営者の方やその企業で実際に働いている方々がどんな思いで働いているのかといったことや、一緒に働く方はどのような方なのかといったことです。

僕自身が学生兼業プロジェクトを通し、様々な大学生や若い世代の人たちと関わってくる中で、出てきたのは

「働くときに一番大事にしたいのは、プロジェクトの内容やどんなことをするのかということよりも”誰とするか”」

という声です。

そして今回は第三弾ということで、実際に学生でありながら船橋株式会社さんでインターンをしている鳥本真生さんと、その受入企業の事業企画室の大谷真奈美さんにお話を伺いました。

 


 

この記事を読む上でのポイント

  • 長年実践型の長期インターン生の受け入れをしている企業へのインタビュー
    今までの実地プロジェクトとの違いをお聞きしました!
  • 船橋株式会社では今までにも「ふるさと兼業」を活用し、社外の人材(以下プロボノ人材)の受入の経験も豊富です
  • 今回コロナ禍で実地でのインターンシップを行うことが難しくなってしまいましたが、今までの経験を活かして、リモートでのインターンに挑戦しました。
  • オフラインからオンラインへどのように切り替えていったかや、学生がリモートで働くことについて、社会人とどう違うのかリアルな声を取材しました!

 

船橋株式会社とは

1951年創業の90年以上続く老舗カッパメーカーです。「人や大切なものを雨や水から守る」というミッションを創業当初から掲げており、消防団員の方や工事現場の方達などの「快適」「安全」「清潔」という作業環境を向上することで社会へ価値を生み出しています。

船橋株式会社公式ホームページ

 

インターン生から見た社内の雰囲気

鳥本さんは3か月間船橋でインターン生として働かれていますが。社内の雰囲気は?

以下敬称略)
船橋として本質的にやりたいことは困っている人を助けるということで「目の前の困っている人を助けたい」という思いが伝わってきています。

なので、困っている人を助ける一つの手段としてカッパを扱っています。そのようなマインドがあるからこそ今回の防護ガウンも生まれたのだと思います。

私はこの会社の「困っている人を助けたい」というマインドに共感しています。

けれどもど、その想いは募集プロジェクトの文面だけでは伝わりにくく、実際に社内に入ることで社長や社員の方から想いが伝わってきました。

*船橋で製造したエプロンをつける鳥本さん

なので、100年続く理由が分かるし、社長が次の100年のために奮闘していて、それを支える大谷さんがいることで、アイデアが発散せずに形になっています。社長はなんでもやりたい欲張りさんで、自分がいいと思ったことにとことん突き進んでいく人です。

やると決めたときから実現するまでがとても速く、社内を引っ張っていく人です。その社長の舵取り役が大谷さんです。社長のやりたいことをまとめていく一番大変な役割を大谷さんは担っているのだと思います。

そんな社長と大谷さんに対してインターン生である鳥本さん自身のポジションは?

鳥本:
大枠を大谷さん作ってくれるので、そこの仮説を一つずつ検証していきます。社長や大谷さんの手足となりすぐに動けるポジションにいたいと思っています。

 

大谷さんから見た鳥本さん

大谷さんからみたインターン生としての鳥本さんは?

大谷:
一言で言うと抜群に優秀ですね。鳥本さんは船橋の14代目のインターン生で、私のミギウデとしては9代目です。どこが優秀なのかというと社長の言葉を読み解くレベルが高いところです。

社長の説明はいつも階段を2段飛ばしなので、そこの間の段差を埋めて理解しないといけません。鳥本さんは社長からの説明を一つ一つ線でつなぎ、それを一つの絵として捉えられています。

今までの優秀なインターン生の特徴としては社長の説明を絵として捉えられていることです。それができるとスタートダッシュが速くなります。私たちのような中小企業の良いところはスピード感をもって事業に取り組めることです。

インターン生からしても、そのスピード感を肌で感じ学べるところが良いところだと思っています。

どのようにして、鳥本さんのような優秀な学生がマッチングしたのでしょうか?そのために行っていることがあれば是非教えてください。

大谷:
社会人のプロボノの方からすると熱い社長と働けるというところが魅力的なので、そこを打ち出しています。というのも、プロボノの方の傾向として大企業勤務の方が多く、今までに熱い社長の隣で働くという経験が無く、だからこそ熱い思いをもった社長と働いてみたいと思っている方が多いです。

逆に学生だと社長=熱い人という認識が一般的だと思います。なので学生に対しては、優秀な社会人や多様な人と一緒に働けるということを魅せるようにしています。

あとはキラキラワード(笑)を使うようにしていることです。例えば「サブスク、マーケティング、ブランディング、SDGs」などです。老舗カッパ屋さんがサブスクをやっているというギャップを敢えて魅せるようにしています。

これらのワードを使うことで魅力的な学生に届くようにしています。プロジェクトの文面の魅せ方も大事だと思います。

 

リモートでのインターンシップの良し悪しは

この2か月間、鳥本さんはリモートでインターンシップに取り組まれていたと思うのですが、実際にやってみてどうでした?率直な感想をお願いします。

鳥本:
正直に言うと出社したいという気持ちが強かったです。だけれども、リモートだからこそできたこともあります。いつもは大谷さんと相談しながらやっていたのですが、自分で考えて、やる時間が増えたことは良かったです。

受け入れ企業側としてはリモートでのインターンいかがでしたか?

大谷:
当初はリモートインターンになっても毎朝、鳥本さんとミーティングをして進捗を確認し、一日の計画を立てるなどはしていました。けれどもコロナ緊急対策の防護ガウンの製造でとても忙しくなり、インターン生が放置気味になってしまったのですが、鳥本さんはリモートになるその前に2か月実地で来ていて、お互いに関係性を作れていたので何を任せればいいのかが分かっていました

ただ、このような鳥本さんとのような関係性ができていないと、リモートインターンは難しそうな気はします。

 

学生兼業の可能性

実際に学生兼業を受け入れるとしたら、どういう関わり方を望みますか?

大谷:
実は今、まさにそういう関わり方をしている学生がいます。去年一か月間船橋に住み込みでインターンをしていた学生がいて、最近その学生から出戻りでリモートインターンをしたいという連絡がありました。なのでその学生と一緒に何に取り組もうか頼もうか考え中です。

ただ思っているのは、今までインターン生にはマーケティング調査など仮説検証的にやってもらっていた部分が多かったです。けれども、その内容だと実地でのオフラインの方が有利です。この2か月間、鳥本さんにリモートインターンをやってもらったのですがとても難しかったです

須藤:
たしかに、インターン生のマネジメントなどを考えるとリモートだと難しそうですね。逆に、G-netの学生兼業メンバーは割と自分で考えて提案してくれている、頭を使うような関わり方をしてくれています。そういった意味で、ローカルの中小企業と学生の新しい関わり方ができてきていると感じています。

大谷:
そういう学生たちにとってベストなのは、こちらでプロジェクトを用意して募集するというよりも、その人のやりたいことや出来ることに合わせてプロジェクトを作るのがいいんじゃないかなと思っています。そうすることで船橋という会社に関わりたいという強い思いを持った学生に来てもらえるのかなと。

実際に今、鳥本さんはどのようなプロジェクトを行っていますか?

鳥本:
私のプロジェクトは「シェアッパ」というカッパのシェアリングサービスを立ち上げるために市場調査をしたり仮説を立て検証していくことです。カッパは基本的に家の洗濯機では洗えません。そこで使用済みのカッパを回収し自社でまた利用できる形にしお客様のもとにまた戻します。このプロジェクトは元々社会人のプロボノの方たちで進めていたので、そのチームにジョインしました。

けれども、この2か月間リモートワークという状況とコロナの対策のための医療用防護ガウン製造に関する業務を緊急的に行っていたので、プロジェクト自体はなかなか思うように進められなかったというのはありますが、この期間中はECサイトの分析や改善、SNSやHPの更新などの広報を行っていました。

鳥本さんのリモートワークの一日の流れを教えていただいてもいいですか?

鳥本:
始まりと終わりの時間は普段と一緒で、最初に一日のスケジュールを立てて、どんどんタスクを進めていきます。だいたいその途中で大谷さんからの連絡が来て追加的にタスクをこなしていくというのが基本的な流れです。

ただ、このリモートの期間で大谷さんからの連絡は減りました。それに私はまだ工場に行ったことがないので、余計に大谷さんの様子が分かりづらかったというのはあります。

 

リモートワークでできること難しいこと

大谷さん的にはこのリモートの期間中で難しかったことなどありますか?

大谷:
鳥本さんには一個のプロジェクトを任せるというより、私のミギウデ的な立ち位置になってもらっています。なので私とセットでないと動けないことが多いです。

今回の、ガウンの件でも郵送ができないので、ひたすらFAXを送っていたのですが、今まで鳥本さんに任せていたような部分が自分でやらないといけなくなりました。それと同時に、タスクを切り取ってお願いする難しさも感じています。どうしても自分でやった方が早いとなってしまいます。

須藤:
たしかにオンラインでタスクをお願いするコミュニケーションってなかなか難しいですよね。

大谷:
鳥本さんは事業企画室に所属しているのですが、そこは社長と鳥本さんと私との3人しかいないところで、今までは社長から二人へ伝達するというコミュニケーションだったのですが、鳥本さんがリモートになったことで社長から私、私から鳥本さんという流れになってしまい、スピード感が失われてしまいました。あと、テキストだと現場の温度感や緊急度合いが伝わりづらいですね。

今は立ち上げ期のプロジェクトが多いからこそ、メンバーには傍にいてほしいと思うことが多いですが、今後プロジェクトが軌道に乗ればその運営や管理などは学生兼業でできそうだと思っています。

須藤:
確かに立ち上げ期は予想できない問題が起きたりして、偶発的な打合わせを随時やっていくことが多いので、そういった意味で互いに過ごす時間を同期出来ていないと難しそうですね

大谷:

はい、今までプロボノの方たちとも一緒にプロジェクトを進めていたのですが、やはり具体的にTODOを出してお願いしていくことが大事ですね。

それと私たちの会社はモノを売っている会社なので、モノありきで、モノを作らないとどうしようもないことが多いですね。例えばお客様がカッパを使う現場の匂いや汚れ具合などを把握しないといけないのですが、オンラインではそういったことが伝えられないですね。あと製品の色とかの質感なども実物と画面上だと異なることがあります。

須藤:
確かにリモートワークに向いている働き方とそうでない働き方があるというのは事実ですね。今回このコロナ禍の中でリモートインターンを余儀なくされ、実際にやっていく中で様々な課題がでてきたと思います。僕もリモートワークを2か月間くらいしていたのですが、リモートワークでの可能性も感じつつ今後解決していかないといけない課題も多く出てきました。

ただ、そのような中で今回実験的にリモートインターンに挑戦できたことで今後リモートで学生に関わってもらうこと特に学生兼業を進めていく上でとても良い経験をこの期間にできたのではないかと僕は思っています。

 

さいごに

本日は貴重なお時間を割いてのご協力ありがとうございました。最後に感想があればお願いします。

大谷:
学生兼業という取り組み自体は面白いなと思いつつ、オンラインならオンライン、兼業なら兼業プロジェクトを設計していきたい感じています。私たちが学生兼業を今後募集していくのであればよりプロジェクトを切り出していかないといけないし、今までのインターンとはまた違った関わり方を考えていきたいと思っています。あとは、学生兼業の人とインターンの人が両方同時にいても面白そうだと思いました。

このように社内の仕事をプロジェクト単位で関われるようになることで、関わりたい人が関わりたい分だけ関わりたいところに関われるという形を作っていけるんじゃないかと。あるひとは2つのプロジェクトに関わっていてもいいし、もっとやりたいという人は複数のプロジェクトにも関われるような形ですね。

なので、今後やるならプロジェクト自体もそういう切り出し方をしていきたいと思っています。

 


 

ライター後記

今回、取材に協力していただいたインターン生の鳥本さんは、リモートワークになる以前から数か月間オフラインでプロジェクトに取り組んでおり関係性を築き上げていたので、リモートに移行したときにスムーズに進められたのだと思います。

そして実際に進めてみることで、様々な課題を掘り出すことができました。今後「学生兼業」という働き方を進めていくためにも、今回出てきた課題を参考にしつつ、学生側企業側がともに納得のいく関わり方を作っていくことが重要だと感じています。

兼業、複業、プロボノ、インターンなど企業やプロジェクトに対しての関わり方が多様になってきた中で社会人と学生も関係なく、コミットメントに合わせて関わる時間や関わるプロジェクトの数が選択できるような社会になっていくときに、

自分の会社の中でもこういうところは学生兼業の人にやってもらいたい、ここはインターン生にやってもらいたい。という風に整理をしていく必要があると感じました。

多様な人材のニーズが増えているので、それに合わせて私たち中小企業も、多様な人材を受け入れる土壌を作ることがより一層重要になってくるはずです。

須藤楽斗(@gaku10sudo)

 


 

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