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経営者の想いを届ける、そして想いで繋がる。シリーズ第二弾【シャインカービングを、いつでも、全国どこでも体験できる状態をつくりたい】

経営者の想いを届ける、そして想いで繋がる。シリーズ第二弾【シャインカービングを、いつでも、全国どこでも体験できる状態をつくりたい】

こんにちは。ふるさと兼業事務局であるG-netインターン生の須藤です。今回は地域にある、魅力的だけどまだ発掘されていない中小企業の経営者の方たちをピックアップし紹介していきます。そしてのその中でもよりピックアップしていきたいことは、経営者の方やその企業で実際に働いている方々がどんな思いで働いているのか、どんな人なのかといったことです。

学生兼業プロジェクトを通して様々な大学生や若い世代の人たちと関わってくる中で、出てきたのは
「働くときに一番大事にしたいのは、プロジェクトの内容やどんなことをするのかということよりも”誰とするか”」
という声です。

そして今回は、第二弾ということで、実際に学生でありながら株式会社シャインカービングアカデミーさんのプロジェクトに参画している伊藤杏紗さんと、その受入企業の田中淳也さんにお話を伺いました。

 


 

この記事を読む上でのポイント

  • 実際にふるさと兼業でのプロジェクト募集で学生がマッチングしました!
    学生が兼業をやってみての率直な感想をお聞きしました。
  • 学生がリモートでプロジェクトに参画することで、どのようなことができて、どのような課題があるのか、社会人の兼業との違いは?リアルな声を取材しました。
  • シャインカービングという新しいアートを広めたい!という経営者の思い。そのキッカケとは

   

株式会社シャインカービングアカデミーとは

2018年に義春刃物とは別にシャインカービングアカデミーを設立。シャインカービングのワークショップやオンライン教材の販売、認定講師「シャインカーバー」の育成も行っています。

今回、ふるさと兼業で学生がマッチングしたプロジェクトは、色鮮やかなビニールシートを彫刻刀で彫って作る「シャインカービング」というアートを全国展開し、「日本どこでもシャインカービングを体験」できるようにするというプロジェクトです。

シャインカービングプロジェクト募集ページ
 *現在こちらのプロジェクトの募集は終了しています。

株式会社シャインカービングアカデミーHP

義春刃物株式会社HP

 

田中淳也さんの想い

田中さんがどんな想いを持って義春刃物やシャインカービングのプロジェクトに取り組んでいるのかを教えてください。

田中(以下敬称略)

義春刃物という会社は家業として100年以上続いています。そのため、家業を守っていきたいという使命感はもちろんありました。そのうえで、従業員さんを養っていきたい守っていきたいとも思っています。そして今はその思いと同時に、たくさんの人を幸せをしていきたいと、気持ちを外へ向けられるようになってきました。

 

須藤:

義春刃物やシャインカービングアカデミーで働いているひとの生活を守っていきたいという思いをもって取り組まれているのですね。

そのような使命感や熱意はいつから持っていらっしゃったのですか?

田中:

私は、義春刃物に入社してからそのような使命感を持ち始めました。というのもこどもの頃は今のように従業員さんを養っていかないと、とは思ってはいませんでした。
これは2代目3代目あるあるだと思うのですが、実際のところ、元々彫刻刀が特別好きだったわけではありません。そのため、当時は今のようなモチベーションや熱意というものは無かったと思います。

好きではないものを売るということはあまり健康的ではありません。そこで自分でも楽しめるアートをつくろうと思い、シャインカービングの事業をはじめました。すると自然に彫刻刀自体を好きになることができました。

社内の方だけでなく社外でもたくさんの人々を幸せにしていきたいと仰っていましたが、そう思ったキッカケは何ですか?

田中:

今まではBtoBがメインだったのですが、BtoCでも取引ができるようになったということが大きいです。私たちは文具問屋さんに製品を卸す仕事もしています。しかし、実際に製品を使ってくれるエンドユーザーが見えませんでした。そこでBtoC事業を始め、私たちの製品を使ってくれる人の笑顔が直接見えるようになり、満足してくれている様子も見えるようになったことが大きいです。

須藤:

なるほどです。自分たちの作った製品を使っている人たちの顔が見えるようになったことで、実感を持つことができて、やりがいにつながっているのですね。

 

伊藤杏紗さんの想いとキッカケ

伊藤さんが今回シャインカービングのプロジェクトにエントリーしようと思ったキッカケは何ですか?

伊藤:

私は、まちづくりや地域に関心がありました。そして、SNSで偶然、今回のプロジェクトを見つけ、自分も実践してみたいと思いました。

ふるさと兼業では、当時は学生向けにプロジェクトの募集をしていなかったと思うのですが、 社会人の中に入っていくことに不安はありましたか?

伊藤:

はい、最初にプロジェクトを見たときは「学生可」という記載が無かったので、採用されないかもと思いました。しかし、応募してみないことには採用されるかどうか分からないと、思い切ってエントリーしてみました!

*リモートでの打ち合わせの様子

 

ふるさと兼業で実際に、学生の兼業者を受け入れてみて

田中さんにお聞きしたいのですが、ふるさと兼業で募集をしてみたところ、学生がマッチングしたことに対して率直にどう思いましたか?

伊藤:

率直な思いだと、本当に学生に任せられるのかという不安はありました。やはり、社会人と比べると社会経験が少ないので。

しかし、実際に一緒にプロジェクトを進めていくと、社会人と変わることなく期待に応えてくれています。さらに、若い人だからこそ知っていることや、若い人の価値観を知ることができ、新しい発見に繋がることが多くありました。例えば、仕事用のツールやアプリなどは伊藤さんの方が詳しいということもあります。

なるほどです。学生と社会人を比較したときに、経験値など劣る部分は確かにあると思いますが、逆に学生という若い視点が入ることで新たな気づきに繋がるということもありますよね。

 

リモートでのプロジェクトは如何に

実際にリモートでプロジェクトをやってみて気づいたことなどありますか?

伊藤:

リモートで良かったこととしては、学業との両立がしやすいということがあります。学業も大事にしながら、取り組めることは魅力的です。その一方でリモートだからこそ難しい点もあります。リモートプロジェクトの課題はコミュニケーションの量が少なくなることです。雑談などを日常的にすることができないため、田中さんのことについて知っていることが少ないのかなと思っています。

田中:

やはり、リモートで進めていくということは効率的ですが、一方で弊害もあると感じています。実地で行うインターンシップは受け入れた経験がありますが、その際は仕事の合間や昼休憩の時間などに雑談が出来ていました。社員や経営者との雑談の中から学生が学べることや、そこから生まれる仕事はたくさんあります。今後はリモートでも雑談ができるような機会を設けて、お互いにコミュニケーションをとるための工夫が必要なのかもしれません。

須藤:

ありがとうございます。実は僕も2か月くらい在宅でインターンを進めているのですが、リモートで打ち合わせができるようになり、移動時間がなくなったことなど、効率的に進められるようにはなりました。

けれども、お互いの顔が見えなくなったことにより、お互いに今どういう状況なのかが分かりずらくなり、Slackでタスクの進捗をこまめに報告し、次に何をやるかなど、今まで以上に緻密なコミュニケーションを取る必要が大きくなっていると思います。

 

受入れ側・人材側、お互いから見た伊藤さん・田中さんとは

須藤:

ここまでは、実際にプロジェクトを進めていく中で分かったことなどをお話していただきましたが、次は是非お互いから見た田中さんってこんな人・伊藤さんってこんな人というのを教えていただきたいです。

伊藤さんから見た田中さんはどんな方なのか、また魅力的な部分があれば教えてください。

伊藤:

田中さんはシャインカービングに対してすごい情熱を持っているというのを、近くで見ていて感じます。シャインカービングが「好き」という姿勢で取り組んでいるところが一番魅力的なところです。「好き」を仕事にするということはとても素敵なことだと思いました。

そして、田中さんからは様々なことを教えてもらっています。今までビジネスについては、大学の授業内など断片的にしか学んでこなかったのですが、一緒に仕事をすることでマーケティングやビジネスにおいての付加価値の意味など、ビジネスに関する知識を学ぶことが出来ました。そういう意味では、私にとって、上司でもあり、一番身近なビジネスの先生でもあります。

伊藤さんと一緒にプロジェクトを進めていく中で、伊藤さんはどんな方だと思いますか?

田中:

伊藤さんは、明るくてポジティブで前向きに物事を捉えられる方だと思います。プロジェクトを進めていく中で課題が出てくることは多々ありますが、そこに対してもポジティブに捉えてくれます。他にも、伊藤さんが面白いと思ったことや分からいことなどを素直に伝えてくれます。

やはり学生だから、どこまで成果を期待していいのかというのは難しい点でもあります。だからこそ、正直に伝えてくれているのはとても助かります。プロジェクトの目指すところに共感しお互いに同じ思いで挑戦できることは嬉しいです。

 

さいごに

本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。僕からの質問は以上ですが、インタビューの感想などもお聞きしたいです。いかがでしたか?

田中:

今までリモートのみでプロジェクトを進めていたということもあり、お互いにじっくり時間を取り、話し合う機会が無かったので、このようにお互いのことを知る機会ができたのは良かったです。自分のことについて話す機会は中々無いので、このような場で第三者から聞いてもらえたことは、プロジェクトを進めていくうえで大事な機会だったと思います。

伊藤:

今までのミーティングや打ち合わせでは分からなかった、田中社長自身のことを知ることができました。今後シャインカービングのプロジェクトを加速させていくことに繋がったのではないかと思います。頑張ります!!

 


 

ライター後記

今回は第二弾ということでリモートで取材をさせていただく側の僕もだいぶ慣れてきました。しかし、初めて会う方とオンラインで打ち解けるということは、やはり非常に難しいということは僕自身も感じています。

そして今回取材にご協力いただいたお二人は、リモートでしか会ったことが無いけれども、一緒にプロジェクトを進めていこう試行錯誤をしています。

このようなコロナ禍で、リモートでしか会うことができないというのは仕方ないことですが、そのようなときこそ、今までには無かった新しい関わり方が生まれてくると感じています。リモート化を余儀なくされたことで、今までできていたことができなくなってしまうこともありますが、逆にリモート化したことでできるようになったことも多くあるのは事実です。

そして、リモートで距離の制限を受けずに日本各地、更に世界とも繋がることが簡単にできるようになったっからこそ、シャインカービングアカデミーさんや義春刃物さんのような地方にある魅力的な中小企業を発信していくことに価値があるのだと思います。

この企画は今後も続いていきますので、是非また読んでいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ライター:須藤楽斗(@gaku10sudo