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経営者の想いを届ける、そして想いで繋がる。シリーズ第一弾 【老舗金属プレス加工「加藤数物」の4代目夫婦が語る中小企業の強み】

経営者の想いを届ける、そして想いで繋がる。シリーズ第一弾 【老舗金属プレス加工「加藤数物」の4代目夫婦が語る中小企業の強み】

こんにちは。ふるさと兼業事務局であるG-netインターン生の須藤です。

現在、僕はふるさと兼業で学生参加も可能な「学生兼業プロジェクト」の設計や推進に取り組んでいます。

ふるさと兼業に関心のある若者をヒアリングする中で、働くときに一番大事にしたいことは「プロジェクトの内容よりも”誰とするか”」である、という声が多くあることに気づきました。

そのため、このシリーズでは、地域にある魅力的だけど、まだ発掘されていない中小企業の経営者や、その企業で実際に働いている方々の魅力や心の奥にある想いの部分を皆さんに伝えたいと思います。

第一弾として、愛知県豊川市にある加藤数物の4代目の加藤晶平さん・志保里さんご夫婦に、お話をお伺いしました。加藤数物では、4月から兼業人材受入れをスタートしています。

 


 

この記事を読む上でのポイント

  • ローカルの中小企業の4代目はどんな想いで事業に取り組んでいるのか?
  • ふるさと兼業で兼業者やプロボノ人材を実際に受け入れての率直な感想や、取り組んでいて面白いポイントを取材しました。
  • そんな経験のある「加藤数物」で実際に学生の兼業者を受け入れるなら、どんな学生と一緒にプロジェクトを進めていきたいか

 

株式会社加藤数物とは

1932年に豊川市で創業し、現在は金属部品の加工事業をメインに自動車の足回りの部品を製造しています。加藤数物の「数物」とは、創業当初に数学や物理の教材を手掛けていたことからつけられたものです。

株式会社加藤数物公式ホームページ

 

4代目加藤晶平さんの想い

晶平さんのご経歴について教えていただいてもいいですか?

晶平(以下敬称略)
私は大学卒業後、すぐに加藤数物に就職しました。小さいころから加藤数物の社員の方と日常的に遊んでもらっていたこともあり、当たり前のようにものづくりや「加藤数物」という存在が、身近にありました。そのため、会社を引き継ぐということに違和感はなく、実際に大学へ進学し勉強をしたときも、いつかは自分が後継するということを考えていました。そして、会社に入った時点で、明日社長になってもいいという覚悟をもって、毎日過ごしています。

今、力を入れて取り組まれていることは何ですか?

晶平:
加藤数物に入り、自分で事業について考えていく中で、自分たちが作った製品を直接お客さんに届け、そのお客さんの顔を見てみたい、更に会社としてのやりがいに繋げたいという思いを持ちました。そこで、今までの「B to B」の事業に加えて「ものづくり体験」や「B to C」の事業を進めています。

また、事業を進めていくうえで、社員や一緒に関わる人達に対して、加藤数物が大事にしたい考えや方針は共有して、理解してもらうことも大事にしています。

 

加藤志保里さんの想い

志保里さんのご経歴についても教えていただいていいですか?

志保里:
私は加藤数物に入社する前は東京に住んでいました。新卒で電機メーカーに入社し、そこで広報の仕事をした後、転職してスポーツビジネスの仕事をしていました。ふたつとも大きな組織で自分の役割を見つけ、それを全うするという環境でした。

そして、結婚を機に加藤数物に入社しました。今までとは環境が大きく変わり、悩むことや苦労することもありましたが、その一方で、家族のようなあたたかい雰囲気を感じています。お互いに気遣い合い、隣で働いている人の顔が見えることに安心感があります。

加藤数物の魅力はどんなところだと思いますか?

志保里:
例えば、自分で自社製品を作ってみたいと思ったときに、社内ですぐに「挑戦」ができるということです。これは大企業で働いているときには無かったです。やってみたいと思ったことを実行に移せるスピード感は中小企業ならではの良さだと思います。

まだ、私はぶつかりながら歩いているという状況ですが、自分なりにできたことを実感することが増えたり、他の社員さんとコミュニケーションを重ねることで、この会社が自分の居場所にもなっていると感じます。

経営者と同じ目線になることは難しいですが、少しでも晶平さんの役に立てるような、お互いに支えあえるような関係性を築きたいです。これからも、私だからできる役割が果たせるといいなと思います。

 

実際に兼業・プロボノ人材を受け入れてみて

ふるさと兼業での外部人材受け入れを通じ、兼業人材にどのような価値を感じましたか?

晶平:
以前から、地域住民とワークショップを一緒に取り組んだり、そのためにアルバイトの方を雇ったりと、社外の方と一緒に取り組むためのノウハウやイメージは持っていたつもりでした。*活動事例はこちら

そして現在、新型コロナウイルスの影響で、元々考えていたことができなくなってしまったという想定外のことも起こりました。

しかし、このような状況の中でも、3名のチームメンバーと手探りでの試行錯誤が面白いです。3名とも職歴や生き方が全く異なる人材だからこそ、ディスカッションする楽しさも感じています。

オンライン会議も初めて経験し、リアルとの違いが新鮮で面白かったです。今後もこのプロジェクトを通して、オンラインを活用した仕事の進め方のノウハウを蓄積して、社内でも活かしていきたいと考えています。

また、多様な人と関わることが社員の幸せにも繋がると思っています。このプロジェクトでは、地域の町工場で普段働いていると、なかなか出会うことがない人材と社員が接点をもつことができます。職歴も生き方も違うが「加藤数物の方針や想いを理解してくれている」という共通点を持つ人達との出会いは、社員にとって刺激となるのではないでしょうか。

今後、学生の兼業を受け入れるとしたら、学生にどんなことを期待しますか?

晶平:
前向きで明るい人と、一緒にプロジェクトができると嬉しいです。私たちもインターンシップで学生を受け入れたことがありますが、そのとき感じた学生達の魅力は、発想の若さや元気さにありました。スキルや経験も大事ですが、それ以上に挑戦したい、何か実現させたいという思いのある人。そんな学生と一緒に自分達も成長していきたいです。

私たちの学生時代に比べ、今は与えられた選択肢はものすごく増えています。そこで、いかに多くのこと、関心のあることを経験することで、自然と将来への道は拓けていくのではないでしょうか。

須藤:
確かに、ふるさと兼業でも「共感と熱意でつながる」ということを大事にしています。そして、もちろんスキルや経験があるに越したことはないですが、それ以上に僕たちも経営者や社員さん、参画する側の人たちの想いを大事にしていきたいと思っています。

 

さいごに

加藤数物という会社を一言で表すと

志保里:
私は、「家族」だと思います。一日の起きている時間の大半は会社で過ごします。だからこそ、その時間を幸せにできるような環境にしたいです。

私自身も、地域に携わる中で周りで起こっていることに対して、どれだけジブン事でいられるか、目の前の人をいかに幸せにできるのかということを大事にしています。それが結果的に成果や目に見えるものに繋がると考えています。

社員一人ひとりも目の前にいる人で、その人を幸せにできるかどうかが、自分のミッションでもあります。

 


 

ライター後記

今回取材を通じて分かったことは、中小企業ならではの良さです。働くときに心理的に安心できるのは、やはり隣で働いている人の顔がみえるということで、社内で家族的な信頼関係を築けているということが大事だと感じました。

現代では、昭和的な企業像から脱却して仕事の成果や数字に目がいきやすくなりました。この流れはリモートワークやオンライン化が進んでいく中で更に加速していくと思います。

ただその中でも大事にしたいのは、「ひとをみる」ということです。実際に対面で仕事をこなすのが難しい状況でいかに信頼関係を築けるか、そしてそこで築いた信頼関係はプロジェクトを動かしていくうえで、大きな武器になると思います。

さらにオンライン化の中で今までは出会うことのなかった新しい出会いが、新しい信頼関係を築き、兼業という働き方をより加速させていくのではないかと期待しています。

この企画は第二弾と続けていきますので是非お楽しみにしていただけたらなと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

須藤楽斗(@gaku10sudo)

 


 

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