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【開催レポート】「100年時代の“働く”と“採用”を考えるシンポジウム」が開催されました!

【開催レポート】「100年時代の“働く”と“採用”を考えるシンポジウム」が開催されました!

2020年1月19日(日)、中部経済産業局の事業を受けて、NPO法人G-netが運営する「100年時代の”働く”と”採用”を考えるシンポジウム」が名城大学の社会連携ゾーンshakeにて開催されました。

今回のシンポジウムは、昨年10月に開催した「新しい働き方会議2019」のアフターイベントとして企画され、出展いただいた14社の中から代表事例として3社の地域企業の担当者と兼業プロジェクトに参画したプロジェクトメンバーによる実践報告もしていただきました。

「新しい働き方会議2019」に引き続き、当日は100名以上の方にお越しいただき大盛況の会となりました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

当日のイベントの様子を参加した方々の声と共に、この場にてご報告させていただきたいと思います。よろしければ最後までお付き合いください。

 

|多様な人材活用は地域にどんな活力を創出するのか

個々の働き方やキャリア観の変化、大手企業の兼業解禁、自治体・国による関係人口の創出を目指す取り組み、様々な場面や組織で社会の変化を感じるようになりました。

地域や企業へのハードルも少しずつ低くなり、関わり方も明確に切り分けられないグラデーションのようになっていく流れの中で、地域における多様な人材の活躍がどんな価値や変化、可能性をもたらしていくのか。

このシンポジウムは、地域企業・大手・自治体・人材のそれぞれの立場で語っていただくゲストと、多様な働き方の実践者と、参加者の皆さんと考える時間を共にしたい、そんな想いで形になりました。

 

今回のイベントのプログラムは大きく分けて2つ。

(1)多様な人材を活用した地域企業と実践者による事業推進報告プレゼン
 「新しい働き方会議」にてマッチングした兼業・プロボノプロジェクトがその後どうなったか?の事例発表

(2)「100年時代の”働く”と”採用”を考える」を大テーマに、地域企業・中間支援期間・大手・個人のキャリアの4つに分かれた分科会
地域企業と兼業・プロボノ実践者のリアルな声と、実践する中で見えてきた課題とニーズや可能性に触れながら、分科会を通してそれぞれの立場や関心からさらに深く考えていきました。

 

|多様な人材を活用した地域企業の事業推進事例

まずは、前回の「新しい働き方会議2019」でマッチングをし、実際に兼業・プロボノとして人材を受け入れている企業の方と、参画した兼業・プロボノ実践者の方々にお越しいただき、プロジェクトの進捗(成果)や取り組む中での新しい気づきを発表していただきました。

◆有限会社 伊藤鉉鋳工所
◆大東亜窯業 株式会社
◆高山印刷 株式会社

上記3社の経営者や担当者の方と、兼業・プロボノとして参画したプロジェクトメンバーに

ご登壇いただき、今まさにプロジェクトを進めながら感じている面白さや魅力、課題や難しさがリアルな声として皆さんに届けられたのではないでしょうか。

 

プレゼンの中で企業の方からは

「知識や経験を持った人財を導入することができ、自社でのスキルが足りていない領域や新規事業を進めていく助けになり効率的にプロジェクトを進めることができた」という声を多くいただきました。

 

「新しいことを始めるにあたって優秀な人材を受け入れるのは思ったより効果があった」と伊藤鉉鋳工所 代表取締役の伊藤允一さん。

さらに「外注という方式ではなく敢えて外部人材を社内に導入することで、チームの一員として関わってもらうことができ、チームの一員となることでコミュニケーションを多くとることができ、より効率的にできた」という声もありました。

 

今回、プロジェクトに参加していただいたプロボノ・兼業者の方たちからは、

「稼ぐためというより、むしろ力試しをしたいと思って飛び込んだ」というお話や、「自分の今働いている外の世界を見てみたい」というような前向きで意欲的な動機を持っての挑戦だったというお話を聞かせていただきました。

 

「自分が会社の外に出たときの評価が知りたくなった。」

「自分のスキルだけでどこまでできるか力試しをしたかった」という声をプレゼンの中で伺い、

新しいことを始めたい、挑戦してみたいという人材側のニーズと地域での兼業やプロボノという関わり方がマッチするということをより実感できたように思います。

 

|100年時代の“働く”と“採用”を考える4つの分科会

地域企業と兼業・プロボノ実践者の皆さんからの事例発表の次は、

4テーマの分科会に分かれて参加者の皆さんと一緒にこの時代の働き方について考えていきました。

 

<分科会A>

地域企業の多様な人材活用~全国から多様な人材が集まるプログラムとは ~

分科会Aでは、

◆長年にわたり大学生や留学生等の外部人材活用に取り組んできた「丸八テント商会」佐藤社長
◆地方発で働き方の改革に挑む「トヨタケ工業」横田社長
◆海外人材・留学生と地域をつなげる挑戦をする「 Man to Man」生島さん

の3名にご登壇いただきました。

知名度や企業規模ではなく、プロジェクトの面白さに惹かれて大学生・留学生・社会人の多様な人材が集まってくる状態にするためのポイントを具体的な事例と共にお話いただきました。

企業側のプロジェクト設計をこだわること、参画してくれた人に対して真摯に向き合いプロジェクトに情熱を持つこと、というお話が印象的でした。

 

<分科会B>

コミットメントシフト時代のキャリアデザイン

分科会Bでは、

◆リクルートワークス研究所 研究員/一般社団法人スクール・トゥ・ワーク 代表理事の古屋星斗さん
◆ONE JAPAN Tokai代表/社内有志活動A-1 TOYOTA 共同発起人の土井雄介さん

の2人の方にご登壇いただき、コミットメントシフト時代では「複数の会社を股にかけ働くこと」がなぜ必要なのか、そのような働き方をするにはどうすれば良いのか、という考え方をお話していただきました。特に「難しく大きくとらえ過ぎず、“small step”で始めることが大切」というお話に、参加者の方も前向きな気持ちにしてもらったという感想をいただきました。

 

<分科会C>

多様な人材を地域の新たな活力とする~中間支援機関の取り組むべきポイント~

分科会Cでは、

◆神戸市役所 企画調整局つなぐ課 特命課長 秋田大介さん
◆日南市 マーケティング専門官 田鹿倫基さん
◆一般社団法人サステナ 園原麻友美さん

の3名の方にお越しいただき、多様な人材と地域を繋ぐために必要な視点や押さえるべきポイント、中間支援機関ならではの難しさの中で取り組んでいる試行錯誤について、お話いただきました。

何をつなぎ、どうコーディネートすることが地域の価値を最大化させるのか、は大事な問いとして持ち続けたいですね。

 

<分科会D>

地域とシナジーのある大手兼業解禁を考える

分科会Dでは、

◆ロート製薬株式会社の笹野正広さん
◆パナソニック株式会社の黒田健太郎さん
◆ONE X、O-Den、営業コンテストS1グランプリの太谷成秀さん

の3名の方にご登壇いただきました。大手企業の兼業解禁による組織やチームの変化、自由になることで新たに生まれる制約、本業と兼業との棲み分け方…実践者として感じていることと見えているものを赤裸々に語っていただきました。

また、大手人材が地域に飛び込むことがどのような影響、価値をもたらすのかについても触れながら大手兼業解禁が与える可能性を考える場となりました。

 

|終わりに

イベントの終了後は、毎回恒例の懇親の場を設けました。

スタッフ、ゲスト含め40名以上の方が集まり熱気冷めやらずといった雰囲気で、参加者・ゲスト・企業の方々の垣根なく、イベントで気になったことや感想などをシェアする時間として大いに盛り上がりました。

 

「100年時代の”働く”と”採用”を考えるシンポジウム」、最終的には100名以上の方にご参加いただき盛会のもと終了することができました。

改めまして、ご参加いただいた皆さま、当日まで準備を重ねてくださった企業の皆さま、本当にありがとうございました。

 

※本イベントはNPO法人G-netが中部経済産業局「平成31年度中部地域における地域中小企業・小規模事業者の人材確保支援等事業(次世代コア人材)」の委託を受けて実施をしています。


 

<ライター プロフィール>

須藤楽斗(@gaku10sudo)
愛知県犬山市出身の大学生。1998年生まれ。

 

…ライター後記…

今回、運営スタッフとしてシンポジウムに参加し、いろいろ見えたことがあります。

ひとつは、参加者の大半が社会人の中、学生の参加者も見かけたことです。今後、社会人・学生という枠組みがなくなっていくからこそ、早い段階で動き出している学生は素晴らしいと思い、自分も見習っていきたいと感じました。

もうひとつは、地方には面白い中小企業がたくさんある、ということに気づかされたことです。これに気づくと気づかないとでは、大きな差があります。今後のキャリア選択として、地方の中小企業で兼業・プロボノという選択をすることには大きな可能性があると感じました。